日々是精進

とうとうわたしのレンタル移籍も決まってしまった。7月の1ヶ月間、他の営業所へ里子に出される。
通勤片道2時間って…。
何のために高い家賃払ってここに住んでるかっつうと、通勤時間短縮のためなのに〜。（単に郊外の住宅地が大嫌い、ということもあるんだけど）
あー、どうしよう。
新幹線を使えば1時間で行けるけど、差額は自腹だし。
いっそのこと通えない場所の営業所に飛ばされて、1ヶ月ホテル暮らしするとかの方がよかったなー。
プチ別居。

そのことを伝える上司の最初の言葉は
「金魚さん、今後も辞めずにずっと働きつづけるつもりなんですよね？」
だった。

あーそうさ。
やってやるともさ。
定年まで働くさ。
専業主婦をやってたとき、自分の稼ぎがない生活の心細さやら不自由さを、つくづく感じたもの。
前に仕事を辞めたのは、
『仕事と家事の両立ができない！わたしってダメダメダメ人間なんだわ！』
って自分を責めまくって、ちょっとおかしくなりそうだったからだったっけ。
それが今や、家事なんか殆ど放棄してるものなあ。
明日はくパンツがない！って慌てて洗濯する有様（←やらなさすぎ）だけど、オットは文句言わない。むしろ至れり尽せりしていた専業主婦時代よりも、ふたりの間は上手くいっている。

自分が思うことと、他人が思うこととの温度差を実感したことだよ。
長い間一緒にいたのに、相手が何を求めてるかなんて、なーんもわかってなかったんだな。
求められてもいないことを、できない！できない！って、ひとりで焦っていたんだな。

今度行く営業所の仕事は全く未経験だけど、今後の数十年（…うああ…）、わたしが自由に酒飲んだり服を買ったり旅に出たりするための、この会社で生き残っていくための、修行だということか。
このご時世に、クビにならないだけでありがたい。

………宝くじが当たったら、速攻辞めるけどね。
だってわたし、働くのきらいなんだもーん！
ただ単に、自分のお金が欲しいだけなんだもーん！

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